きっかけは“父親の発作”と
​​​​​​​“働き方への限界”

インタビュアー（以後I）：今の事業を立ち上げたきっかけを教えてください。

堀江伸造（以後A）：私は以前、老人介護施設で5年、障害福祉の社会福祉法人で15年働いていました。
しかし、次第に従業員としての働き方に限界を感じ、自分が本当に納得できる仕事をしたいと思うようになりました。
そんな時、介護を必要とする難病の父を支えながら働くことになったんです。
ある日、仕事を終えて帰宅すると父が発作を起こし倒れていました。
幸いにも迅速な対応で一命を取り留めましたが、「もし夜勤中だったら」と考えると恐ろしくなり、その週のうちに退職を決意しました。

「毎日がキラキラしている」
​​​​​​​心境の変化

I：起業して半年、どのような変化を感じていますか？

A：1年前の私は、正直言って仕事が楽しくありませんでした。
毎日「やらされている」という感覚が強く、日々の業務に追われるだけで自分の存在意義ややりがいを感じることはほとんどなかったと思います。
その頃は、表情も暗くて家に帰っても疲れ切って寝るだけの日々でした。

でも、起業してからは驚くほど自分が変わりました。
毎朝、自然と5時頃に目が覚めます。
そして「今日はどんな一日になるんだろう」とワクワクしてベッドから飛び起きるんです。

朝のウォーキングでは、爽やかな空気を吸い込みながら体を目覚めさせ、その後シャワーを浴びて気持ちをリフレッシュ。
朝の静かな時間にパソコン作業を終わらせると、まるで一日のスタートを完璧に切れた気持ちになります。
昼間は営業でお客様と直接お話しし、感謝の言葉をいただくことが多いのでそれがまた大きなモチベーションになります。
夕方にはジムに通って体を動かし、夜は自炊で健康的な食事を取ることが楽しみの一つです。
お客様との会食がある日も、笑顔で溢れる時間を過ごせるのでとても充実しています。
仕事もプライベートも、自分の意思で動けているという実感があることが何よりの幸せです。
こうして自分の人生をしっかりとコントロールできている感覚が、1年前とは比べ物にならないほどの満足感をもたらしてくれています。

エース会の取り組みと
​​​​​​​新たな挑戦

I：現在の事業内容を教えてください。

A：現在、障害福祉の居宅介護事業を軸としてヘルパーさんを契約しているお客様の所に派遣して平日は、食事、入浴、排せつ、就寝などの生活一般のお世話をしてもらったり、休日には、映画や買い物などの外出に同行してもらっています。
今年の秋から高齢者の終身サポート事業部を新たに立ち上げ、現在私自身が、先頭に立ってパンフレットを配って近畿2府4県と遠くは三重・愛知県あたりまで駆けずりまわっています。

お客様第一、でも従業員は
​​​​​​​「家族以上」

I：お客様に対して心がけていることは何ですか？

A：名刺にも記載しているんですが、『障害のある人が地域社会の一員として自立した生活が出来るようにお手伝いしたい』というのが、立ち上げた時の企業理念です。
当社の強みは、ヘルパーさんは全員、国家有資格者でドアTOドアの安心・安全な福祉サービスを提供出来るプロ集団であることです。
社名の『エース会』にはこの強みを込めました。
今年の秋から「高齢者等終身サポート事業」を新たに立ち上げました。
都市部を中心に独居高齢者が増え、悪徳業者に騙される事件が後を絶ちません。
当社では社労士や弁護士と連携し、日常の困りごとから身元保証、死後の事務まで、まるで「新しい家族」のような存在でありたいと考えています。
ご利用者様には、よく「末っ子」として家族に加えてください（笑）、なんて話をします。

未来への展望と求める仲間へのメッセージ

I：最後に今後の展望とエース会で働きたいと思う方へのメッセージをお願いします。

A：介護業界は離職率が高く10年後に生き残れる会社はわずか1割と言われています。
それでも、エース会をその「生き残る会社」にするため、お客様だけでなく従業員を心から大切にしたいと思っています。
10年後も生き残る会社にする為にも、私は、お客様第一主義は当たり前ですが、私の家族でもある従業員の方々はある意味、お客様以上に大事に考えている大切な存在です。
いつも従業員の方には、「お客様にサービスを提供する以前に自分で仕事を楽しんでください。私たちが、仕事を楽しまないとお客様も楽しませる事は出来ません。それでは、プロ失格です。只のボラティアですよ。」と伝えています。
今後、もし私と一緒に働きたいとか今嫌々はたいている方が、この記事を読んで少しでも心が動いたら、一度お気軽にご連絡ください。
ご縁があれば一緒に楽しくお仕事が出来るかもしれません。
楽しみにあなたとの出会いをお待ちしております。
最後に、長々と拙い話にお付き合い頂きましてありごとうごいました。